リニア談合裏付けか 大成担当者、品川駅工事で準大手「安藤ハザマ」に撤退要求

大成建設が入る東京・新宿の高層ビル

 リニア中央新幹線の駅新設工事を巡る談合事件で、大成建設の担当者が、品川駅の一部工区の受注を目指す準大手ゼネコン「安藤ハザマ」の担当者に入札しないよう要求していたことが6日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は、大手4社による受注調整の存在を裏付けるものとみて調べている。

 発注元のJR東海によると、品川駅の北工区と南工区は2015年、清水建設が代表の共同企業体(JV)と大林組のJVがそれぞれ受注。別の1工区(非開削工区)は、安藤ハザマが16年に単独で請け負った。

 3工区とも、JR東海があらかじめ業者を指名し、工法や工事価格を総合評価して発注先を決める「指名競争見積」で入札が実施された。

 関係者によると、非開削工区は大手4社と複数の準大手が指名を受けた。受注を目指していた大成の担当者は、東京・新宿の本社に安藤ハザマの担当者を呼び「入札しないでほしい」などと撤退を求めた。安藤ハザマはこれを拒否してコストの低い工法を提案し、受注が決まったという。

 特捜部は今月2日、独禁法違反(不当な取引制限)の疑いで、大成の元常務執行役員、大川孝容疑者(67)と、鹿島の土木営業本部専任部長、大沢一郎容疑者(60)を逮捕。2人は大林組の元副社長、清水の元専務執行役員と共謀し14~15年、品川駅と名古屋駅の工事に関し、受注予定業者を決めるなどして競争を制限した疑いが持たれている。