タダ見AV、タダ読みサイトにご用心! 知らぬ間に仮想通貨稼ぎの餌食に

 ネット上で市販のAVをタダ見できたり、大手出版社の漫画をタダ読みできたりするサイトが問題になっているが、うまい話にはカラクリがある。こうしたサイトを閲覧すると、知らないうちに自分のパソコンやスマートフォンが、赤の他人の仮想通貨稼ぎに利用される恐れがあるのだ。

 ビットコインなどの仮想通貨を得るには、交換業者などを通じて購入するほか、「採掘(マイニング)」という手段がある。

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「仮想通貨は利用者の全ての取引が記録される。この記録する行為がマイニングと呼ばれる。初期のころはパソコンを何台も持っているような人がボランティアでマイニングをし、その報酬としてビットコインをもらっていた」と解説する。

 ビットコインの価値が急激に高騰すると状況も変化し、「お金もうけになると考えた人が処理能力を上げるために1000台ものパソコンを使ってマイニングを行うケースも出てきた」という。

 ただ、この方法では莫大(ばくだい)な自己資金や電気代が必要になる。「そこで一部の人間がウイルスを使って他人のパソコンやスマホに入りこみ、勝手にマイニングに組み込む不正行為を始めた。マイニングで発生した利益は一部の人間だけが手にすることになる」(井上氏)

 その「感染ルート」の一つとして挙げられているのが、AVの映像や漫画などが制作者や版元の許可なくアップロードされているサイトだ。

 こうしたサイトに「コインマイナー」と呼ばれる採掘プログラムが埋め込まれていた場合、閲覧したパソコンやスマホが仮想通貨の採掘のため“強制労働”させられるというわけだ。情報セキュリティー大手トレンドマイクロによると、2017年10~12月の3カ月間の検出台数は国内で13万5370台となり、7~9月の16倍に増えたという。

 井上氏は「タダ見、タダ読みができる違法なサイトは、ウイルスがばらまかれていると思った方がいい」と指摘する。

 勝手に使われたパソコンやスマホは動作が重くなったり、電池の消耗が早くなったりするという。

 「特にパソコンに比べて処理能力が低いスマホでは、ウイルスに感染してマイニングをさせられていると動きが重くなりがちだ。身に覚えがあれば、きちんとしたメーカーが作成した有料のウイルスソフトで調べてみた方がいい」(井上氏)

 あなたのスマホは大丈夫か?