【新・悪韓論】フェイク資料に映画…低い民度を背景に語られる韓国「歴史の真実」 事大主義の裏面は「弱い国には強く」

文大統領は独立運動記念日(三・一節)の演説を行った=1日、ソウル市(AP)

 「日本は人類普遍の良心をもって歴史の真実と正義に向き合うべきだ」

 日本の高潔なる人物が、教養のない若者に、こう説教を垂れるなら納得する。

 しかし、ベトナムで大虐殺と強姦を繰り返し、今も世界中に慰安婦=売春婦を大量派遣している韓国の大統領が、何を偉そうに抜かすのか。

 ここで解明すべき課題は、彼らが語る「歴史の真実」「正義」とは何か。中国と北朝鮮にはやたら卑屈になるのに、日本には傲慢に振る舞う-彼らの脳内構造はどうなっているのか、だ。

 冒頭の発言は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が今年の独立運動記念日(三・一節)の演説で述べたもので、慰安婦問題に関する日本の姿勢を批判した部分だ。

 慰安婦に関する「歴史の真実」とは…記述された史料として残るのは、例えば、韓国人慰安婦が当時としては目のくらむような大金の払い戻しを、日本の郵政省に要求した原本がある。朝鮮の新聞に載った「慰安婦募集」の広告。『朝鮮出身の帳場人が見た慰安婦の真実』も立派な史料だ(=日本では、その解説書がハート出版から刊行されている)。

 米軍の膨大な調査記録もある。どこにも、「強制連行された慰安婦」など出てこない。

 一方、韓国が掲げるのは史料ではない。フェイク資料や、フィクション映画だ。フェイク資料の代表が、吉田清治著『私の戦争犯罪 朝鮮人強制連行』(三一書房)だ。フィクション映画の典型は2016年に、韓国で空前のヒット作になった『鬼郷』だ。

 『鬼郷』は強制連行された少女慰安婦が、終戦時に日本兵に大量虐殺される筋だ。虐殺の手法は、大きな穴を掘り、大量のガソリンをかけて焼殺。原油確保の道を閉ざされたことが開戦の背景だったのに、時代考証もない大ウソ映画だ。

 ところが韓国では、大学教授がこの映画を見て「怒りを新たにした」などと述べている。大学教授でもフィクションと真実の区別がつかない。彼らが語る「歴史の真実」とは、こういう民度を背景にしているのだ。

 韓国には「正義」「正しい」を名乗る団体があふれている。極左政党の「正義党」、中道左派と保守派が合体した「正しい未来党」「正義記憶財団」「正義具現司教団」…。みんな「われわれの主張は正しい」に過ぎない。

 韓国人が日本人に「正義」と言う場合、その「正義」の中身は「自分が考えていること」だ。

 強きにひざまずき、弱きをくじくのは、朝鮮民族の昔からの行動原理だ。その一面を述べた言葉が「事大主義」だ。

 では、韓国にとって中国や北朝鮮は「強い国」だが、日本は「弱い国」なのか。

 そうだ。何を言っても、何をしても、せいぜい「非常に遺憾」としか言わない「弱い国」なのだ。国際的制裁対象国家を一生懸命に助けつつ日本を侮辱する国に対し、日本は「制裁」を実施すべきではなかろうか。

 ■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。著書・共著に『悪韓論』(新潮新書)、『崩韓論』(飛鳥新社)、『韓国リスク』(産経新聞出版)など多数。