元秘書からセクハラを告発された立憲民主党の青山雅幸衆院議員(比例東海)に議員辞職を促すよう求める署名簿を、東海地方の女性地方議員らが11日、同党に提出した。政権批判には一生懸命な同党だが、党のケジメをつけることには後ろ向きなのではないか。
「青山氏の速やかな議員辞職を求めたい。『党員資格停止』では甘すぎるのではないか!」
佐藤成子・静岡市議らは、青山氏の地元、静岡県を含む、東海4県(他に、愛知県、岐阜県、三重県)の女性議員31人の署名を立憲民主党に提出し、こう訴えた。
青山氏に対しては、週刊文春が昨年10月、元秘書の「抱きしめられたり、キスを迫られたりした」などという、数々のセクハラ被害証言を報じている。
同性である女性地方議員の要求に対し、立憲民主党ジェンダー平等推進本部長の西村智奈美衆院議員は「党はすでに青山氏を処分した。また、被害者との間で『二度と表にしない』という和解が成立している。それ以上のことはできない」と突っぱねた。
和解は当事者間の問題であり、政党として青山氏を公認したという政治的責任は残る。
高橋隆子・静岡県伊豆の国市議は「立憲民主党は『もう騒いでほしくない』という雰囲気だった」と、残念そうに述べた。
野党第一党として、このまま嵐が過ぎ去るのを待つつもりか。被害者女性の魂を傷つけるセクハラを軽視しているのか。
前出の西村氏は「われわれは党規約の中に、ジェンダー平等推進本部の条項を作り、セクハラ禁止やDV防止法、刑事法改正、性暴力被害者支援法案などを出してきた。セクハラをなくす思いは共有したい」と話す。
ならば、決然とした姿勢を示すべきだろう。
秋山博子・同県焼津市議は「被害者に寄り添っていない立憲民主党に、ジェンダー平等推進を唱える意味はあるのか」と疑問を呈している。(ジャーナリスト、安積明子)