【有本香の以読制毒】韓国国会がDHC吉田会長の証人喚問を計画!? 韓国主要メディアは百田尚樹氏らを夜間に待ち伏せ暴挙も… 「虎ノ門ニュース」目の敵にする韓国と日本の一部メディア

韓国の国会議事堂=ソウル

 今週初め、韓国の国会に関する、あきれる情報がネット上に流れた。

 韓国の国会政務委員会が、来月行われる国政監査の場に、DHCコリア(日本の民間企業・DHCグループの韓国法人)社長と、親会社DHCグループのオーナーで代表取締役会長の吉田嘉明氏を証人喚問する計画を進めているのだという。

 外国の国会が、日本の民間企業の経営者を証人喚問すると聞けば、一体どんな国際的大疑獄事件か、はたまたスパイ事件かと、つい想像をたくましくするが、実際はウンザリさせられる案件だ。

 韓国の与党、共に民主党の議員らは、DHC傘下のテレビ局「DHCテレビジョン(以下、DHCテレビ)」が制作放送した番組での「嫌韓発言」について、代表者を直接追及・抗議したいそうだ。

 問題にされている番組とは、筆者もレギュラー出演しているネット番組『真相深入り! 虎ノ門ニュース』。同番組は8月来、韓国の複数のメディアから「攻撃」を受けてきたが、それについては8月に本コラムでもお伝えした。韓国の中央日報系列のケーブルテレビ局が連日、虎ノ門ニュースを取り上げたことがきっかけだった。

 相前後して、韓国の大学教授が自身のSNSで「DHC不買」を呼びかけ、それを複数の韓国メディアが報じたことで、DHCコリアは商品の取り扱いを停止させられ、代表や社員がひどい脅迫を受けたりもした。

 ちなみに、このとき「DHC不買運動」を始めた大学教授とは、世界中で放射状の模様に対し、「旭日旗に似ている」という妄想からイチャモンを付け、「旭日旗狩り」を展開している人物だ。

 しかし、DHC側の対応は毅然(きぜん)としたもので、DHCテレビは「今後も自由な言論空間を提供していく」との声明を出した。私たち出演者も以前とまったく変わりなく、自由な発言をしている。

 これにいらだったのか、韓国側は行動をエスカレートさせる。

 韓国の主要メディアが、百田尚樹氏、竹田恒泰氏ら番組の一部出演者を夜間に待ち伏せ、いわゆるアポ無しでカメラとマイクを向ける暴挙に出た。

 そして、ついに国会議員までもがDHCをつるし上げようというわけだ。あまりの愚劣さに言葉もないが、DHC側は今回も事態を静観し、挑発を完全に無視する構えだ。

 一連の件で、不可解なことが2点ある。

 1つは韓国の「政権寄り・反日メディア」が、なぜ、「虎ノ門ニュース」をそれほどまでに目の敵にするかだ。人気があるとはいっても、いちネット番組に過ぎないものを、国会でまで追及するという事態は、クレイジーといえる。

 不可解な点の第2は、日ごろ「言論の自由」は何より大事と言っている日本のマスメディアや文化人が、この件には無視を決め込んでいることだ。

 しかし、この2つの不可解が裏返しに明らかにしたことも2点ある。

 1つは、虎ノ門ニュースが、韓国と日本の一部マスメディアにとって都合の悪い番組であること。もう1つは、日本のマスメディアには、強い親韓、とりわけ文在寅(ムン・ジェイン)政権的価値観に強い共感を抱く人々が多くいるという現実だ。

 日本を貶め、苦しめる「敵」の様相がはっきり見えてきたという点では、今回のことはむしろ朗報だったのかもしれない。

 ■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『リベラルの中国認識が日本を滅ぼす』(産経新聞出版)、『「小池劇場」の真実』(幻冬舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』(産経新聞出版)など多数。