【親も知らない今どき入試】「中学受験で子どもを伸ばす親の共通点」ランク トップは「塾を信頼する」 子供を客観的に理解する必要も

 年が明けると、いよいよ中学受験も本番だ。中学入試を目指し、子どもの学力を伸ばすには、親はどうすればいいのか。そこで、今週は首都圏288学習塾の塾長、教室長へのアンケートによる、「中学受験で子どもを伸ばす親の共通点ランク」を紹介したい。

 トップは4年連続で「塾(教師)を信頼し、聞く耳を持っている」47・8%だった。中学受験に詳しい安田教育研究所の安田理代表は「塾のアドバイスを聞かず、親が全面的にどこを受けるか決めている場合があります。子どもは親に言われた通り受験して入学すると、在学中に挫折したとき、耐えられなくなることがあります。それは親の言う通りに入学しただけで、自分で入った自覚がないからです。受験校を決めるときには、塾のアドバイス、子どもの意見を大切にしたほうがいいでしょう」という。

 2位は「子どもとのコミュニケーションがよくとれている」44・6%、以下、「子どものことをよく見て、適性や能力を把握している」「子どもを客観視できる」「しつけ・生活習慣・食事の管理をしっかりしている」の順だった。

 子どもとのコミュニケーションがうまくとれず、親子でいがみあっていたのでは成績も伸びない。中学受験は親子が一体となって取り組むことを考えるべきだろう。

 安田代表は「子どもを客観視できない場合は、難関校ばかり受けさせてしまうこともあります。偏差値でも高い、低いばかりを気にして、子どもはどの教科が弱いのか、どの単元が苦手なのか、まだ学んでいないところが出題されたのかなど、あまり把握しておらず、原因を分析していないケースがあります。子どもの適性や能力をしっかり把握して、受験にのぞんでほしいと思います」という。

 親はともすれば、子どもをひいき目に見てしまう。模試での偏差値が高かったところを実力と思い、志望校を選びがちだ。そのため、実力以上の学校ばかり受験させ、全部不合格という結果に終わってしまうこともある。

 出願前のこの時期、合格を勝ち取るには、子どもの実力を今一度、客観視してみてはどうだろう。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。