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【室谷克実 新・悪韓論】朴大統領、辞意に狡猾な罠 国会の混乱狙う“落とし穴”で弾劾採決も先送り (2/3ページ)

 韓国の国会は、どこまでも特異だ。「6割の賛成がない議案は本会議に上程しない」という決まりになっている。与党は過半数を割り込んだとはいえ、4割超の議席を確保している。与党が提案しても、野党が提案しても、にっちもさっちも行かないのだ。

 朴氏による29日の「国会の決定に任せる」発言も、同じ脈絡の中にある。だから、野党幹部は「恐ろしい落とし穴が掘られた」(朴智元=パク・チウォン=国民の党院内代表)と、今のところ弾劾推進を主張している。

 しかし、全体状況は違っている。8日の議長への申し入れは、非難を浴びている朴氏自身が「ほぼ全権を委ねる次期首相候補」指名したことに野党が激しく反発したのを見ての弥縫(びほう)策という色彩が強かった。

 が、今度は「大統領はそこまで下りてきた」と、多くの国民が受け止めるだろう。朴氏自身「私はもう、すべてのものを下ろした」と述べている。球は完全に国会の側に投げ込まれたのだ。

 与党内の反朴槿恵派は「大統領が下野しないのなら弾劾」賛成だった。朴氏がここまで下りてきたとなると、話は別になる。弾劾は6割ではなく3分の2以上の賛成が必要だから、後任首相候補の推薦よりも難しい。

 では、29日の大統領提案を受けるのか。

 朴氏は「与野党が議論し、国政の混乱と空白を最小化し、安定的に政権を移譲できる方策をつくってくれれば、その日程や法の手続きに従って大統領職から退く」と述べている。

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