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【室谷克実 新・悪韓論】中央日報の前会長が首相の座?文在寅氏との“見えないパイプ” 「次の次の大統領を狙っている」 (2/2ページ)

 洪一族はサムスンとは別に、普光(ポグワン)グループという財閥を経営している。同グループの脱税で、洪錫ヒョン氏は有罪判決を受けたことがある(その後、恩赦)。そんな過去を持つ人物が、盧武鉉政権下で駐米大使に任命された。韓国の文化を知れば、その時にサムスンから盧武鉉政権に資金が流れなかったとは信じがたい。

 駐米大使赴任から2カ月後、「サムスンXファイル事件」(サムスンから検察幹部への巨額の“餅代”提供)が発覚した。洪錫ヒョン氏は直接かかわっていたことが明らかになり、駐米大使を辞任した(贈賄は時効)。

 Xファイル事件の捜査にブレーキをかけたのは、今や大統領選のトップランナー、文在寅(ムン・ジェイン)候補(当時は大統領府民情首席秘書官=司直の総括役)だったとされている。

 どうやら、文在寅氏と洪錫ヒョン氏の間には「見えないパイプ」が通じている。中央日報の「保守系紙からの離脱」の理由も見えてくる。

 文在寅氏と、安哲秀(アン・チョルス)候補のどちらが大統領になっても、それは「従北」か「親北」かの違いはあれ、左翼政権だ。左翼政権としては、国民に安心感を与えるため、「財界人の首相」は妙策だ。

 ソウルの消息筋は「洪錫ヒョン氏は野心家だ。首相の座を踏み台にして次の次の大統領を狙っている」と言う。恩赦と時効で救われたとはいえ“事実上の前科者首相”があり得るのだろうか。いや、韓国ならあり得るのかもしれない。いずれサムスン一族の中で、「叔父・おい」の戦争が火を吹くのは確実だ。

 ■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に「韓国人の経済学」(ダイヤモンド社)、「悪韓論」(新潮新書)、「呆韓論」(産経新聞出版)、「ディス・イズ・コリア」(同)などがある。

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