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帰国大学生“拷問死”でトランプ氏激怒、北に軍事オプション含む対抗措置か 識者「一番取りやすいのはサイバー攻撃」 (1/2ページ)

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権に対し、ドナルド・トランプ米大統領が怒りをためている。北朝鮮に約17カ月間も拘束され、昏睡(こんすい)状態で解放された米国人大学生、オットー・ワームビア氏(22)が19日、死亡したのだ。トランプ氏は緊急声明を出し、北朝鮮を真正面から非難した。親族が指摘する「拷問死」に、米国世論も激高しつつある。識者は、米国が軍事オプションも含む、対抗措置に出る可能性が高まったとみている。

 「親にとって、子供を失うことほど悲惨なことはない」「米国は改めて北朝鮮体制の残忍さを非難する」「わが政権の決意は深まった」

 トランプ氏が19日に発表した声明は、深い悲しみと強い怒りが感じられるものだった。

 レックス・ティラーソン国務長官も「米国は、北朝鮮にワームビア氏を不当拘束した責任を負わせる」と断言し、北朝鮮に拘束されている別の米国人3人の解放を要求する声明を出した。

 2015年12月に観光で訪朝したワームビア氏は翌年1月、平壌(ピョンヤン)のホテルから政治スローガンが書かれた展示物を持ち帰ろうとしたとして拘束され、15年の労働教化刑を言い渡された。13日、昏睡状態のまま解放されて帰国していた。

 ワームビア氏の家族は19日、病院を通じて「残念ながら、息子が北朝鮮からあのような凄惨(せいさん)で拷問のような虐待を受ければ、私たちが本日経験したような結末になることは決まっていた」とのメッセージを発表した。息子を殺害したに等しい、北朝鮮への不信感をあらわにした。

 解放時から北朝鮮の説明は不可解だった。