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【高橋洋一 日本の解き方】失った支持率回復は至難の業 内閣改造のカギは防衛相人事、省内は無統治状態 (2/2ページ)

 一部には、特別防衛監察で、稲田氏に責任が及ばないことを発表前に知り、不満を持った勢力が、防衛省内で一種の「クーデター」を起こしたのではないかという意見もある。

 稲田氏が辞任後、当面は岸田文雄外相が兼務するが、防衛省をまともに統治するためには、内閣改造では、過去に防衛大臣を経験している人がふさわしいだろう。

 次は経済政策である。加計学園問題では、注意深く議事録をみれば特区諮問会議の手続きには問題はないが、政策決定の過程が国民に分かりやすかったとははいえない。小泉純一郎政権時代の経済財政諮問会議のように、大臣間のガチンコ議論をオープンに行い、それを国民に見せれば、ここまでのたたかれ方はなかっただろう。

 文書管理も重要だ。地味ではあるが、今回の森友学園問題では、財務省が「資料はない」というたびに国民の怒りは高まっただろう。しっかりとした文書管理は、今の制度の下で政令で対処できる。適切な公文書管理と開示のために、担当大臣を置くのはどうだろうか。

 いずれにしても、一朝一夕で失った支持率を回復するのは至難の業だ。内閣改造で、将来に向けてどれだけ人心一新が図れるかどうか。内閣改造しないよりはしたほうがいいが、安倍政権にとっては、いばらの道が続くだろう。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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