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「平成維新」を経験した大前研一氏が考える都民ファの行く末 (2/3ページ)

 この「新しい政治ブームは選挙1回で終わる」という現象は、細川護煕氏の日本新党の時も、民主党が大勝して政権交代を果たした時も、橋下徹氏の大阪維新の会の時も同じだった。おそらく今回の「小池ブーム」「都民ファーストブーム」も、築地市場の豊洲移転を延期したことによる業者への補償問題や築地市場跡地の再開発問題などで様々なネガティブ要素が出てきて長続きしないと思う。

 現に早くも、豊洲に整備予定だった日本の食文化を発信する観光・商業拠点「千客万来施設」の運営会社の万葉倶楽部が、築地が同様の観光拠点として再開発されたら採算が取れなくなる恐れがあるため、撤退を検討していると報じられている。

 さらに、今後は下手をすると小池チルドレンのスキャンダルが続出し、かつての小沢チルドレンや小泉チルドレン、最近の橋下チルドレンや安倍チルドレンと同じ道をたどり、小池知事の足を引っ張ることになりかねないだろう。

 都民ファーストの会が一過性のブームで終わらないためには、小池知事が明確な実績を作らねばならないが、それは難しいと思う。

 なぜなら、小池知事は大局観と先見の明がある「ビジョン型リーダー」ではなく、思いつきのアイデアで瞬発的に動く「戦術型リーダー」だからである。現在までの「古い都議会自民党」や「問題を隠す役人」を標的にして支持を集めたのは瞬発的な「戦術」であり、それが功を奏してブームを起こしただけなのだ。

 彼女が「戦術型リーダー」であることは、いずれも元の木阿弥になった東京オリンピック・パラリンピックの競技会場見直し問題や築地市場の豊洲移転問題における場当たり的で粗雑な対応を見れば明らかだろう。

NEWSポストセブン
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