記事詳細

米育てていた“猛者”も…中国人「ヤミ畑」、首都圏撤去開始も全国865カ所に存在 (2/3ページ)

 熊谷市の担当者は「市が『土地を管理していなかった』と言われれば、していなかったことになるかもしれない。少なくとも、ここ数年は、苦情や意見は届いていなかった…」と苦しい回答をした。迅速に対応していれば、不審火は防げたかもしれないのだ。

 同市によると、「(ヤミ畑で耕作していたのは)約50人で、中国人もいると聞いている」「栽培している野菜は自主的な撤去を求め、了解を得られている」(担当者)という。

 公共用地の不法占拠(使用)である「ヤミ畑」は全国にある。

 国交省水管理・国土保全局によると、2016年度に、国が管理する一級河川の河川敷で確認した不法耕作の件数は、何と865件で、面積は約11万6000平方メートルだった。これは、東京ドーム(4万6755平方メートル)の約2・5個分もの広さだ。

 首都圏と近畿圏に多く、関東地方整備局管内は250件(約3万2000平方メートル)、近畿地方整備局管内は324件(約2万3000平方メートル)と、件数の7割近く、面積の半分を占めていた。自宅近くで野菜などを栽培していたケースが多く、中には米を育てていた“猛者”もいた。

 当然、「ヤミ畑」は、河川法・同法施行令で明確に禁じられている。

 国有地の不法使用であるうえ、集中豪雨が頻発するなか、河川敷を耕したり、穴を掘る行為は堤防の弱体化につながる。治水・防災上の大問題といえ、流域住民の生命・財産を脅かす。さらに、農薬や化学肥料の使用による土壌・水質汚染も懸念され、構築物の設置は「犯罪の温床」にもつながりかねない。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース