記事詳細

【朝日新聞研究】「慰安婦大誤報」から進歩しない確認作業 投稿訂正“同一構造”で校閲体制に疑問 (2/2ページ)

 まず、オピニオン面の説明と社会面の訂正と、同一の投稿に関することなのに、分断されて分かりにくくなっている。本来であれば、元の投稿の全文を再掲載して、合わせて社会面における大型記事として、掲載すべきである。

 この投稿は6月19日で、訂正の掲載が8月1日であるから、その間の再確認の経緯に関して、読者からの疑問と、それに対する投稿者の返答とを、詳しく説明する必要がある。

 また、朝日側で確認作業を行ったにもかかわらず、なぜ確認が十分でなかったのかも、詳しく説明する責任がある。

 この投稿訂正問題が、どうして重要なのかといえば、それが例の「慰安婦報道」の大誤報と同一の構造であるからである。つまり慰安婦報道の反省は、まったくなされていない。

 今回のタイトルこそ「訂正して、おわびします」「確認に一層注意します」だが、2つの記事の中には、おわびの文言は見当たらない。

 9月6日朝刊に掲載された「英誌の世界大学ランキング」の記事では、中国の「清華大学」が「精華大学」と表記されていた。私でも一見してすぐに分かった。朝日新聞の校閲体制は、一体どうなっているのだろう。

 ■酒井信彦(さかい・のぶひこ) 元東京大学教授。1943年、神奈川県生まれ。70年3月、東大大学院人文科学研究科修士課程修了。同年4月、東大史料編纂所に勤務し、「大日本史料」(11編・10編)の編纂に従事する一方、アジアの民族問題などを中心に研究する。2006年3月、定年退職。現在、夕刊紙や月刊誌で記事やコラムを執筆する。著書に「虐日偽善に狂う朝日新聞」(日新報道)など。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう