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【朝日新聞研究】甲子園ボール投下の濃すぎる自社色 スポーツ精神に合致しない社旗の誇示、高校野球さえも反戦利用 (2/2ページ)

 ボールにも社旗をつけ、地上にも社旗を置く。つまりこれは徹底した朝日の社旗の誇示である。それは朝日新聞という組織の誇示であり、つまり宣伝である。いくら主催者といえども新聞社という一私企業であり、高校生のスポーツイベントの精神に合致しているとは、とても思えない。

 また甲子園の大観衆の上空を、ヘリコプターが飛行することは、万一の場合を考えると、その安全性に危惧を抱かないわけにゆかない。しかも朝日放送のヘリコプターと並行飛行している。

 別に一般的な始球式のやり方で良いではないか。それとも、朝日新聞のヘリコプターは、オスプレイと違って、絶対に墜落しないのであろうか。

 なお、大会が終了した翌8月24日の社説「『甲子園』閉幕 歴史の重みを受け継いで」は、実に興味深い。優勝した花咲徳栄高校(埼玉県)が大阪府吹田市の平和祈念資料館を訪れたこと、準優勝の広陵高校(広島県)の選手は原爆投下の時刻に黙祷(もくとう)したこと、横浜高校(神奈川県)の増田珠(しゅう)選手は長崎出身で祖母は広島で被爆したことなど、戦争に絡めた話題に終始している。

 高校野球まで、反戦に利用したいらしい。=おわり

 ■酒井信彦(さかい・のぶひこ) 元東京大学教授。1943年、神奈川県生まれ。70年3月、東大大学院人文科学研究科修士課程修了。同年4月、東大史料編纂所に勤務し、「大日本史料」(11編・10編)の編纂に従事する一方、アジアの民族問題などを中心に研究する。2006年3月、定年退職。現在、夕刊紙や月刊誌で記事やコラムを執筆する。著書に「虐日偽善に狂う朝日新聞」(日新報道)など。

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