記事詳細

「血液1滴でがん診断」のバイオチップ特許めぐり法廷闘争勃発 ベンチャー企業が元共同研究者の大学准教授と対立 (2/2ページ)

 番組の収録で伊藤氏と共演したマイテックの研究者、長谷川克之氏は「伊藤氏はがん患者の血液を臨床試験に提供しただけで、チップの製造技術はすでに私と息子が2人で発明していた。この発言は『軒先を貸して母屋をとられる』ようなもの。撮影中だったため、その場で否定することもできなかった」と主張する。

 伊藤氏は14年度以降、文部科学省から科学研究費を受給するための研究計画調書でも、チップを用いた検出方法を「研究代表者(伊藤氏)が世界で初めて成功した技術であり独創的」と記述しているという。

 長谷川氏は「伊藤氏が覚書で禁止されている第三者の企業との共同研究を秘密裏に進め、チップの応用技術を独占しようとした記録もある。訴訟は金銭的な賠償を求めるわけではなく、『チップはマイテックが発明した』ということをはっきりさせるために踏み切った」と話す。

 一方、伊藤氏の代理人弁護士は「マイテックの主張は事実と食い違うところが数多くある。今後の訴訟でこちら側の主張の正しさを明らかにしていきたい」とコメントしている。

 第1回口頭弁論は28日に開かれる。チップはがんの早期発見につながる技術として期待されているだけに、法廷闘争の行方が注目される。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース