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【ここがヘンだよ!日本】日本経済を揺るがす通貨信認危機 行き詰まり始めた日銀「異次元緩和」 (2/2ページ)

 円安をもたらし、企業収益を押し上げたが、当初目標のインフレ率2%の達成はできていない。その見込みも立っていない。こうした状況を踏まえると、異次元緩和は、単純に「日銀がお金を刷りまくって、国債を大量に購入する活動で、近い将来日銀が、ほぼすべての国債を保有することになることが見込まれる」と理解すべきだ。

 はっきり言って、ここまで膨らんだ政府の債務を償還することは不可能である。また、その必要性も必ずしもない。おそらく、政府の債務は異次元緩和の結果、その大半が日銀に移動し、そのまま日銀の管理のもとで大半は借り換えを繰り返し、塩漬けされる。

 だが、ここまで日銀の資産規模が膨らむと、長期国債のわずかな金利上昇でも日銀の財務体質が大きく傷つけられる。日銀の推計では、16年9月時点でも、1%の長期金利上昇が起きれば時価で23兆8000億円規模の資産の評価損が生じるとされている。

 仮に、これが現実になれば、結果として日銀が発行する「円」という通貨の信認が揺らぐことになりかねない。つまり、近い将来、政府に対して、国債の低金利を維持するための強力な財政再建の圧力がかかることが見込まれるのだ。

 逆に言えば、それまでに日本政府が何らかの形で「財政再建の形」を示せていなければ、通貨の信認が疑われかねず、日本経済は根本から揺らぐことになる。これは遠い未来ではなく、ほんの7~10年後の話である。

 静かに、そして確実に、日本経済の正念場は近づいている。=おわり(政策コンサルタント・宇佐美典也)

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