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世界は「平壌」知っていても「平昌」知らない? 解決しない知名度不足、冬季五輪チケット販売不振に拍車も (2/2ページ)

 現在の認知度が低い平昌五輪のために、江原道は五輪広報予算として昨年末、1200億ウォン(約120億円)の支援を要請したと聯合ニュースは伝える。特に11月1日には聖火リレーのイベントを通じて全国的な広報を行う方針だという。

 文化体育観光省が実施した世論調査で、9月に公表された4回目の調査結果では現地の競技場で観戦しようという国民は実に7.1%しかなかった。関心の低さはチケット販売に悪影響を与え、1次販売では総販売目標枚数(107万枚)のうち21.5%(22万9000枚)しか売れずに組織委内に衝撃が走った。歴代冬季五輪のチケット販売率は90%を超えたと朝鮮日報は伝える。

 9月5日からは2次販売が始まったが、朝鮮日報によると、五輪組織委員会が10月11日に公表した同10日時点の合計販売枚数は約32万枚という。約1カ月で約9万枚しか追加販売されていないことになる。まさにお寒い限りだ。

 売れ方には二極分化も進んでいるそうだ。メダルが有力視される韓国内で人気のあるショートトラック(販売率62%)やフィギュアスケート(45%)などは売れているが、韓国が弱いフリースタイルスキー(22%)、クロスカントリースキー(13%)、ノルディック複合(13%)などでは苦戦している状況という。パラリンピックに関しては目標販売枚数(22万枚)の5%(9000枚)だという。

 もともと朴槿恵前大統領の親友、崔順実被告による国政介入疑惑で、韓国民の平昌五輪に対する関心はすっかり冷え込んでいる。それが「現時点で国民を対象とした個人的な販売には限界がある」と組織委に言わしめる事態となっているようだ。

 平昌五輪を誘致した江原道はチケット販売に力点を置き、他の自治体の協力を要請し、公共機関や銀行などと購入契約を締結したそうだ。ソウル市区長協議会も購入を約束したと朝鮮日報は伝えている。

 世界的に平壌と間違えられる知名度のなさでは、国内のチケット販売の不振に拍車をかけるばかりだろう。このままでは平昌五輪の赤字は確実だ。

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