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【新・日米同盟の時代】メディアが書き立てる「トランプ氏VSバノン氏」の大間違い 上院補欠予備選「保守派」勝利のウラ (2/2ページ)

 バノン氏は「ホワイトハウスにいたのでは、自らの力が発揮できない」と悟り、草の根レベルで真のトランプ支持者を増やそうと、あえて野に下ったのだ。辞任直後、バノン氏は「トランプ大統領のために、新たな戦いを始める」と宣言した。

 9月26日、アラバマ州の上院補欠選挙の共和党予備選で、トランプ氏が支援したルーサー・ストレンジ暫定上院議員が敗北し、バノン氏が推すロイ・ムーア前同州最高裁首席判事が勝利した。トランプ氏は共和党エスタブリッシュメントの圧力で、表向き、ストレンジ支持を打ち出したが、実は、意中の人物は保守派のムーア氏であったといわれている。

 ストレンジ氏の最大の支持者は、ミッチ・マコーネル共和党院内総務だ。マコーネル氏は、ボブ・コーカー上院外交委員長と並び、トランプ氏と対立する共和党議員である。バノン氏は、マコーネル、コーカー両氏ら共和党エスタブリッシュメントをたたき落とし、トランプ氏支持の上院議員を当選させることが使命だと公言している。

 大統領といえども独裁者ではなく、さまざまな妥協を強いられる。

 共和党エスタブリッシュメントには、「保守」と言いながら「グローバリスト」が多く、トランプ氏が進めたい政策を妨害している。バノン氏はこういったトランプ氏の政敵と戦っているのだ。

 来年の中間選挙では、トランプ氏を支持する新人の共和党議員が大量に当選するだろう。

 ■藤井厳喜(ふじい・げんき) 国際政治学者。1952年、東京都生まれ。早大政経学部卒業後、米ハーバード大学大学院で政治学博士課程を修了。ハーバード大学国際問題研究所・日米関係プログラム研究員などを経て帰国。テレビやラジオで活躍する一方、銀行や証券会社の顧問、明治大学などで教鞭をとる。現在、拓殖大学客員教授。著書・共著に『韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧』(海竜社)、『希望の日米新同盟と絶望の中朝同盟』(徳間書店)など。

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