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【ぴいぷる】近大総務部長・世耕石弘氏、序列砕く攻めの広報支援で4年連続志願者日本一 挑戦者歓迎「結果的に日本の大学がレベルアップ」 (1/3ページ)

 全国の大学受験の志願者数日本一を4年連続で達成している大阪の近畿大学。志願者数は10年前の倍に増えた。その躍進を支える。結果を出し続けてきた一方で、「志願者数は人気のバロメーターだが、別に中身が日本一になったわけではない」と気を緩めない。

 大学を創設した世耕弘一氏の孫にあたるが、「世耕」という珍しい名字ゆえ、進学先や就職先としてあえて近大を避けてきた。10年前に、やって来るまでは大学と深い関わりはなかった。「そのぶん、大学の置かれている現状を客観的に見ることができた」

 「関西では、多くの人のイメージとして『関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館)』『産近甲龍(京都産業、近畿、甲南、龍谷)』に代表されるような大学の序列が長年固定されている。まさに『入れ替え戦なきリーグ戦』です。この壁を壊すためにさまざまな戦略を行ってきた」

 大学の岩盤序列を壊す原動力になっているのは、18歳人口減少への危機感だ。ピーク時の205万人(1992年)から半分以下の99万人(2031年)になると予想されている。

 「大学関係者は必ず知っている数字で何度も目にするので、感覚がまひしてしまっていますが、大変厳しい時代が来ることは明らか。とにかく上に向かわないと、大学が生き残ることができない」

 学生を集めるために刷新を行った一つが、広報・広告活動だ。多くの大学は、校舎の前に学生を並べて写真を撮り、「たしかな未来へ」などとありきたりのキャッチコピーをつけた同じ広告ばかり。個性がなく大学名を隠すと、どこの大学なのか分からない状況だった。

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