記事詳細

【北朝鮮危機】朝鮮人民軍の実力は? 継戦能力限定、弱点多いがスリーパーなど手ごわい存在も (1/2ページ)

★(2) 

 北朝鮮の朝鮮人民軍を過大評価してもいけないし、過小評価してもいけない。

 まず、「核・ミサイル開発」の状況だが、兵器としての完成度が問題で、信頼性の高い兵器レベルの核・ミサイルは完成していないと分析する専門家が多い。特に、大気圏再突入時の高熱対策の技術や、核弾頭の小型化技術に問題があり、完成まで数カ月から数年かかると幅がある評価だ。

 戦車3500両、艦艇780隻、空軍作戦機560機など、数だけを見ると、北朝鮮軍は韓国軍を凌駕している。だが、旧式の兵器が多く、戦闘機は稼働率が50%とされる。兵器の予備部品や弾薬の備蓄も不十分で、北朝鮮軍の継戦能力が極めて限定されていることを示している。

 よく言われる、「38度線に展開した数千門の火砲で、ソウルは火の海になる」という表現は、米韓連合軍の対応も考慮すると過大な表現だと思う。韓国では、ソウルを目標とする火砲の射撃に対し、国民は3000カ所に整備された避難シェルター内で72時間耐える計画だ。つまり、3日間耐えれば何とかなると思っているようだ。

 米軍のB1戦略爆撃機が「海の38度線」と言われる北方限界線を越えて飛行したことを北朝鮮のレーダーは探知できなかったが、防空体制に大きな不備があることは明白だ。限られた資源を「核・ミサイル開発」に重点投資しているため、他の分野に資金が回らない。極めていびつで弱点の多い軍隊になっている。

 一方、北朝鮮の特殊作戦部隊や、日本や韓国に数多く配置されているスリーパー(=隠れ工作員)は手ごわい存在だ。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう