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【北朝鮮危機】第2次朝鮮戦争は短期決戦、米軍が取る作戦全貌 文大統領が決断できるかに不安も (2/2ページ)

 地上戦力とマティス氏に関するエピソードを紹介する。

 イラク戦争で、精密誘導兵器と航空攻撃の威力を根拠にした「効果に基づく作戦」(EBO=Effects-Based Operations)があった。主に精密誘導兵器と航空攻撃で、迅速かつ効率的に目標を達成しようとする作戦で、地上戦力の使用を軽視した作戦だった。

 当時、統合戦力軍の司令官だったマティス氏は、EBOを徹底的に批判した。なぜなら、EBOに基づいた米軍の作戦やイスラエル軍の作戦が失敗の連続だったからだ。

 結論として、作戦は統合作戦で実施すべきで、精密誘導兵器と航空攻撃のみに頼っていては作戦は失敗する。地上戦力による情報収集、火力の誘導、敵の撃破、目標の奪取が不可欠だということだ。

 ちなみに、第2次朝鮮戦争において、韓国陸軍の38度線を越えた作戦は不可欠だが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が決断できるかどうか、不安ではある。

 以上の説明で明らかなように、一部の戦力による「斬首作戦」などの限定目標の作戦のみを実施することは、極めてリスクが大きい。私であれば採用しない。膨大な陸・海・空軍の戦力を集中した「激烈短期作戦」にならざるを得ないと思う。

 ■渡部悦和(わたなべ・よしかず) 元陸上自衛隊東部方面総監、元ハーバード大学アジアセンター・シニアフェロー。1955年、愛媛県生まれ。78年東京大学卒業後、陸上自衛隊に入隊。その後、外務省安全保障課出向、ドイツ連邦軍指揮幕僚大学留学、第28普通科連隊長(函館)、防衛研究所副所長、陸上幕僚監部装備部長、第2師団長、陸上幕僚副長を経て2011年に東部方面総監。13年退職。著書に『米中戦争そのとき日本は』(講談社現代新書)など。

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