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パスポートを押し付けられ中国出稼ぎを強いられる北朝鮮庶民 (1/2ページ)

 国内の移動の自由すらない北朝鮮国民にとって、海外渡航はごくごく限られた人にだけ許された特権だ。それがようやく認められたというのに、浮かない顔をしている人々がいるという。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

 この6年間、中国にいる親戚を訪ねたいと10回以上申請を出したがことごとく拒否され続けてきた、咸鏡北道(ハムギョンブクト)に住む情報筋。ワイロを渡す経済力もなければ、コネもないため、あきらめていた。

 ところが、ある日突然、保衛部(秘密警察)が予告もなく自宅に旅行証を持ってやってきた。しかし、タダでもらえるわけがない。

 中国で5000元(約8万6000円)を用立てて上納せよというのだ。せっかく受け取ったものの、そんな大金を調達するあてがないため、中国に行こうにも行けずにいるという。

 この情報筋以外も、保衛部から旅行証を突きつけられた人がいるようだ。

 旅行証を受け取って中国に行ってきたという別の情報筋は、出国の1ヶ月前から「南朝鮮(韓国)のテレビや雑誌など不健全要素に近寄るな」と言った教育を保衛部から受けさせられ、「決まりを守らなかったり、南朝鮮への逃走を試みたりした場合には、家族まで処罰される」との文書に署名させられたという。

デイリーNKジャパン
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