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【高橋洋一 日本の解き方】「NHK分割論」を提言  災害情報などは「公共放送」で受信料維持、政治や芸能は「民間放送」で競争を (2/2ページ)

 となると、NHKを「公共放送NHK」と「民間放送NHK」に分割するのが、理論的にも一番スッキリする。これなら肥大化したNHK改革にもなるし、「公共放送NHK」は受信料制度によって社会的使命を果たすことができ、内容について議論を呼ぶような番組は「民間放送NHK」として民間放送と競争すればいい。

 NHKを分割すれば、受信料も公共放送を維持するだけになるので、今より低い水準になるだろう。

 こうしたNHK改革案は過去にも検討されたことがある。しかし、その度に、NHKのみならず民放業界からも反発があって実現しなかった。実は筆者も12年前の総務大臣補佐官時代にそうしたNHK改革案を考えたこともあり、実際、大臣懇談会での検討まではこぎ着けた。しかし、あっという間に自民党守旧派に潰された。

 しかし、今や地上デジタル時代になり、その当時はできなかった電波オークションにも大きな前進があった。民間放送分野では新規参入によって放送法の廃止を含めて自由な言論競争環境ができることを期待し、公共放送分野では国民による受信料制度によって社会的使命を果たすように、通信放送業界の再編の機が熟しつつあると思う。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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