記事詳細

シンガポールに迂回拠点、北制裁の抜け穴解明へ 食品不正輸出疑いで社長ら逮捕 (1/3ページ)

 北朝鮮へ食品を不正輸出したとして、京都、神奈川、新潟、島根、山口の5府県警の合同捜査本部は14日、外為法違反(無承認輸出)の疑いで、東京都港区の環境設備関連会社「エム・クリエイト」を家宅捜索、社長の谷内田(やちた)譲容疑者(47)=新潟県新発田市豊町=ら3人を逮捕した。

 逮捕容疑は平成26年6月30日、経済産業相の承認を受けずにシンガポールの企業経由で北朝鮮に向けて、食品など約1500箱(輸出申告価格約716万円)を横浜港から輸出したとしている。京都府警によると、輸出品目にはインスタント食品や菓子類などのほか、シャンプー、せっけんなどの日用品もあった。府警などは14日、都内の朝鮮商工会館にある在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の関係団体も捜索。今後、エム社と朝鮮総連との関係も調べる。3人の認否は明らかにしていない。

 日本政府は21年から北朝鮮の核実験などを理由に経済制裁を科し、北朝鮮を仕向け地とする輸出を全面禁止にしている。エム社は店舗に設置するたばこの吸い殻自動回収装置などの商品を販売。新潟や大阪に支店がある。

 京都府警などは27年5月、北朝鮮産マツタケの不正輸入事件で朝鮮総連議長の次男を逮捕、28年2月には、北朝鮮への日用品不正輸出事件で東京の貿易会社社長を逮捕している。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう