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北朝鮮のニセ警官、住民からワイロを巻き上げるも御用に (1/3ページ)

 北朝鮮で、保安員(警察官)を偽り、市民からワイロを巻き上げていた男が逮捕された。保安員が日常的に行っている行為を模倣したものだ。

 平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、この男は、違法な出版物や映像コンテンツを取り締まる当局のタスクフォース「109常務」のふりをしていた。保安員の制服を着ていたが、これは市場で30ドル(約3400円)で売られているものだという。

 男は韓国映画をUSBメモリにコピーして密売している商人とグルになり、顧客情報を入手。「言うことを聞かなければ逮捕する」と脅迫し、少なくとも1000ドル(約11万4000円)のワイロを要求した。相手がおとなしく従えば「今回だけは見逃してやろう」とおとなしく帰っていったそうだ。男は去り際に「このことが109常務の他のメンバーに知れたら、また取り締まりにやってくる、次は容赦しない」と言って、口止めすることも忘れなかった。

 1000ドルは、市場でコメが1.3トン以上買える大金で、一般庶民が到底払える額ではない。男は顧客リストから幹部やトンジュ(金主、新興富裕層)を選び抜き、ターゲットにしていたのだろう。

 しかし、このような手口は長続きしなかった。今年9月、道内の平城(ピョンソン)市の住民が、友人に「保安員にワイロを取られた」という話を漏らしたのだが、実はこの友人、109常務の協力者だったのだ。当局は大々的な捜査に乗り出し、11月にニセ警官を逮捕した。

デイリーNKジャパン
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