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【一服啓上 島田雅彦】哲学者の國分功一郎さん「スナックには“ダメ人間になれる”心地よさがある」 (2/2ページ)

 島田 あれはテーマパークみたいなものですよ。

 國分 そうですよね。でもその程度のスナックでも、私にとっては何となくダメ人間になれる心地よさみたいなものがある。

 島田 たばこを吸える店がどんどん減る中、自由に吸えるのもいい。

 國分 私は、受動喫煙がなぜ嫌なのかというのがそもそもの謎なんですけどね。ジジェクという哲学者が言うには、あれは自分の隣で享楽している人がいるのが許せないんだそうです。つまり、受動喫煙を嫌がる現代社会は嫉妬社会ということですよ。

 島田 子育てに忙しいお母さんが不倫に一番厳しいとかね。

 國分 そう。妬み、つらみ。まあ、不満をどんどん吐き出すのはいいことだと思います(笑)。(不定期連載) 

 ■國分功一郎(こくぶん・こういちろう) 1974年千葉県生まれ。早稲田大学卒業後、東京大学大学院修士・博士課程、パリ第10大学DEA課程等を経て、2011年より高崎経済大学准教授に。学派は大陸哲学、スピノザ主義、ドゥルーズ派、一元論など。「中動態の世界」「暇と退屈の倫理学」ほか著書多数。

 ■島田雅彦(しまだ・まさひこ) 1961年東京都生まれ。東京外語大ロシア語学科卒。83年「優しいサヨクのための嬉遊曲」で小説家デビュー。2003年法政大国際文化学部教授に。「ニッチを探して」「傾国子女」「暗黒寓話集」「カタストロフ・マニア」ほか著書多数。

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