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【室谷克実 新・悪韓論】訪中で文大統領の狙い空振り “属地の酋長”に対する冷遇も支持者は「外交の天才」と快哉 (2/2ページ)

 中国に「南京サプライズ訪問」は拒絶された。が、韓国民への手前、出発の日を1日遅らすわけにもいかない。

 仕方なく、13日に北京入りした。そして格好を付けるために、在中韓国人をかき集めて懇談会を催した。急な日程だから、大人数は集まらなかったのだろう。韓国紙には参加人数も、主だった参加者も載っていない。

 その後、日程に沿って「韓中ビジネスフォーラム」を催したが、公式発表で参加者は500人。韓国から300人の経済人を同行させている。配下にいる北京支店の責任者らも参加しただろう。となると、中国人の参加者はどれほどいたのか。

 翌日、ようやく首脳会談、続いて国賓晩餐(ばんさん)会があった。ところが、晩餐会の全体写真は公開されていない。両首脳の発言も発表されていない。どんなご馳走が出たかも。本当に「歓迎晩餐会」は催されたのだろうか、まさかね…。

 3泊4日の訪中の間に10回の食事があったそうだが、うち中国要人との会食は“幻の国賓晩餐会”を含めた2回だけ。

 最初の日程の齟齬があったとしても、閣僚級の出迎えもなく、同行記者団は殴られるは、まさに“属地の酋長”に対する礼遇、いや冷遇だった。

 それなのに韓国の文支持派は、習氏の口から「THAAD」という固有名詞が出なかった点を捉えて「外交の天才・文在寅」と快哉(かいさい)している。

 滅びゆく国の哀れさを、ここに感じざるを得ないではないか。

 ■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に「韓国人の経済学」(ダイヤモンド社)、「悪韓論」(新潮新書)、「呆韓論」(産経新聞出版)、「ディス・イズ・コリア」(同)などがある。