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【中国・連鎖地獄 大失敗の一帯一路】中国の前に立ちはだかるインド、親中派パキスタン“スルー”してアフガンに物資 「海のシルクロード」は画に描いた餅の様相に (2/2ページ)

 だからこそ、インドは「バイパス建設」に熱心なのだ。イラン・チャーバハール港開発プロジェクトに投資し、4つのバースを完成させた。

 このチャーバハール港は440ヘクタール。これまでの年間取り扱い貨物は210万トン。インドが投じた開発投資は8500万ドル(95億8300万円)。チャーバハール港からイランを北上し、アフガニスタン南西部のザランジへ物資を運ぶルートを「インド-イラン-アフガン回廊」という。

 また、チャーバハール港に隣接する工業団地に、インドは20億ドル(約2250億円)を投資して、鉄鋼プラントなどを立ち上げた。チャーバハール港の陸揚げ能力は、年間210万トンから850万トンに劇的な向上をみせている。

 中国の「海のシルクロード」は、画に描いた餅のような趣になってきた。

 ■宮崎正弘(みやざき・まさひろ) 評論家、ジャーナリスト。1946年、金沢市生まれ。早大中退。「日本学生新聞」編集長、貿易会社社長を経て、論壇へ。国際政治、経済の舞台裏を独自の情報で解析する評論やルポルタージュに定評があり、同時に中国ウオッチャーの第一人者として健筆を振るう。著書・共著に『韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧』(海竜社)、『連鎖地獄-日本を買い占め世界と衝突し自爆する中国』(ビジネス社)など多数。

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