記事詳細

【高橋洋一 日本の解き方】韓国外交の不思議な行動原理 中国に服従し日米に傍若無人、もはや通用しない外交のダブスタ (2/2ページ)

 そもそも、朝鮮半島の歴史において、現在の韓国のように朝鮮半島の一部が大陸側の影響を直接的に受けないのは、高句麗、百済、新羅の三国時代以来ともいえる。

 この中で、米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備問題がある。現在が「事大交隣」ではなく、韓国が西側の一員という新たな関係となった以上、北朝鮮の脅威に備えるには、THAADの配備は自然であるが、最近になって超大国へ歩もうとする中国を刺激した。

 この中国の怒りに、韓国は「事大交隣」のDNAが再び働き出したと考えるのがいい。正確にいえば、近年における中国の躍進に、韓国が恐れおののいて「事大交隣」が働き、2015年9月、抗日戦争勝利70周年軍事パレードに朴槿恵(パク・クネ)大統領が西側諸国の国家元首でただ一人参加したので、米国がTHAADを配置させたという経緯がある。

 冒頭の文大統領の訪中は、まさに「事大」だが、中国には冷たくあしらわれた。そして、日米に対しては「交隣」であり、外交の非常識となっている。

 例えば、9月にニューヨークで開かれた日米韓首脳会談では、北朝鮮への圧力で合意しながら、韓国は北朝鮮への人道支援を打ち出した。トランプ大統領の訪韓時に、元慰安婦を晩餐(ばんさん)会に招いた。そして日本に対して、慰安婦問題の日韓合意を反故(ほご)にしようとしたり、平昌五輪が窮地になると安倍首相の訪韓要請をしたりの傍若無人ぶりだ。

 「事大交隣」は外交のダブルスタンダードである。今の世界ではもはや通用しない。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう