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西部邁さん入水自殺真相 短銃入手に3度失敗、衆院選被り「私的振る舞い」先延ばし (1/2ページ)

 覚悟の死だったのか。21日午前に東京都大田区の多摩川から身を投げて溺死した評論家の西部邁(すすむ)さん(78)。妻に先立たれた後、周囲に「死にたい」と語っていたといい、最後の著書では「短銃を3度入手しようとした」とも書き残していた。

 保守派の論客として知られる西部さんは21日未明から行方不明になり、同居する家族が探していたところ、多摩川で流されているのを発見し、通報した。目立った外傷はなく、付近で遺書のような文書が見つかった。

 西部さんは北海道出身。東大教授時代の1988年には中沢新一氏を助教授に推薦したが教授会で否決されたことに抗議して辞任。「朝まで生テレビ!」に出演するほか、自ら発刊した雑誌「発言者」や「表現者」を舞台に言論活動を展開。1992年には第8回正論大賞を受賞した。

 2014年には妻を亡くした。「表現者」でかつて編集委員を務めていたジャーナリストの西村幸祐氏は「奥様が亡くなってから落ち込んで、精神的に相当弱くなったという感じがしている。この2年ぐらいは、周囲に『死にたい』と言っていたようだ」と近況を話す。

 「想像だが、覚悟の自殺だと思う。奥様が亡くなってから自殺したという点では、江藤淳さんに近い。何かに抗議するというような社会的な死ではなく、個人的な死ではないか」と西村氏は推測する。

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