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草津白根山の噴火情報判断に1時間 気象庁、後手に回った対応 (1/2ページ)

 23日午前9時59分ごろ、草津白根山の本白根山(群馬県草津町、2171メートル)が噴火した。政府や群馬県災害対策本部によると、麓にある草津国際スキー場で、噴石などによって1人が死亡し、11人が重軽傷を負った。草津白根山で噴火が確認されるのは昭和58年以来となる。

 草津白根山(群馬県草津町など)で23日に起きた噴火は、気象庁や自治体が想定していなかった火口で発生した。常時監視していた気象庁が噴火情報を出したのは発生から約1時間後。平成26年に死者・行方不明者63人を出した御嶽山(長野・岐阜県境)噴火災害を受けて導入された噴火速報も生かされなかった。「火山防災の先進地域」(内閣府)で起きた想定外。なぜ対応は後手に回ったのか。

 「残念ながら噴火速報を出せなかった。観測値が噴火に伴うものか判断できなかった」。同日、会見した気象庁の斎藤誠火山課長はうつむきがちに話した。

 観測機器が火山性微動を示し始めたのは午前9時59分。しかし、監視カメラには何も変化はなかった。草津白根山のうち監視対象は噴火記録のある白根山の湯釜火口であり、有史以来記録がない本白根山は監視対象外だったからだ。カメラの方角には本白根山もあったが「雲がかかっていた」(気象庁)という。

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