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困惑の草津温泉、本白根山噴火で相次ぐキャンセル 「大丈夫」と言いたいが…切っても切り離せない火山と温泉 (1/2ページ)

 12人が死傷した草津白根山の本白根山(群馬県草津町)の噴火。火山性微動は続き、気象庁は第2、第3の噴火に警戒を呼びかけている。あおりを受けているのが、日本三名泉の一つ、草津温泉だ。噴火地点から約7キロ離れているため被害はなく、温泉街は通常営業だが、24日時点で修学旅行など団体客のキャンセルが150~200件にのぼるという。

 産業技術総合研究所などの分析によると、噴火はマグマの噴出を伴わない水蒸気爆発の可能性が高いという。専門家は火砕流が1・8キロ先まで達し、噴石が500メートルの範囲に飛んだと指摘。防災科学技術研究所によると、降灰は火口周辺から北東に7~8キロ、幅は2キロ以上に及んだ。

 「草津よいとこ一度はおいで」で知られる草津温泉だが、同観光協会の中沢敬会長は「大丈夫ですと言いたいところだが、今後なにがあるかわからない。『今は』大丈夫という表現にとどめている」と悔しさをにじませる。

 草津温泉の泉質は酸性で硫黄を含み、1日にドラム缶約23万本分も湧き出るという。源泉は約50~90度の高温で、湯温を下げるための「湯もみ」や、源泉を掛け流す「湯畑」が有名だ。

 旅行のプロが投票する「にっぽんの温泉100選」では15年連続1位で、昨年はインバウンド(訪日外国人)効果もあり、観光客は300万人を超えた。観光協会が制作した草津温泉の四季を描いた動画はユーチューブで170万回以上再生されている。本来はオフシーズンの冬場も、雪の自然を散策する「歩くスキー」が外国人や若者に人気だ。

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