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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】政治家が憲法9条の性善説を唱える矛盾 スパイ、ハニトラ…仮想敵国には容赦ない「外交」の世界 (2/2ページ)

 政治上の権力・勢力争いは、日本の国内だけで起きるわけではない。20世紀の「冷戦」は、米国とソ連の勢力争いそのものだった。私たちは国際政治上の勢力争いのことを、「外交」と呼んでいる。

 外交の世界では、自国の権益を侵害する恐れがある「仮想敵国」には容赦がない。米国はソ連に、ソ連は米国に大量のスパイを送り込み、機密情報を盗んだり、重要人物にハニートラップを仕掛けて脅迫したり、金を渡して祖国を裏切るよう仕向けてきた。

 スパイ行為が発覚したら死刑になる国も少なくないが、スパイ防止法や国際諜報機関のない日本はやられる一方で、十分に反撃できない。

 国内政治の権力争いと、外交との最大の違いは、国際紛争を解決するために「軍事力」を行使する権利が外交手段として認められている点である。ところが、日本は戦後、GHQ(連合国軍総司令部)によって、「交戦権」という最強の外交手段を奪われた。

 政治家は自分たちの激しい権力争いを思い出せば、憲法9条という「性善説」を維持しろとは絶対に言えないはずだが…。

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『儒教に支配された中国人・韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『トランプ大統領が嗤う日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『日本覚醒』(宝島社)など。

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