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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】沖縄を襲った4回の大津波、石垣島に運ばれてきた1000トンの岩 (2/2ページ)

 じつは、過去に1771年の津波よりもっと大きな津波があったことはうすうす分かっていた。それは石垣島の東海岸に途方もない大きさの岩が残っているからだ。サンゴが沖合で作った石灰岩である。この岩はかつての大津波が海底から運んできたものだ。大きなものは大型バス2台が並列駐車したくらいで、重さは1000トンもある。

 今回の調査では、過去二千数百年間に大津波が4回あったことが分かった。1771年は最後になる。もし大地震が繰り返すならば、そろそろ次が来ても不思議ではない時期になっているのだ。

 さる1月に報じられた北海道の東方沖、千島海溝での過去の大津波も知られていなかった。先住民族が文字を持たなかったこともある。

 北海道東部でも地質学的な調査から分かった。海底の砂が陸地深くまで運ばれていたのだ。北海道沖の大地震も、近々また襲ってきても不思議ではない時期に、すでに達している。

 このほか、西日本の日本海側でも、かつては大地震や大津波がないところといわれたが、それは日本人の知識が足りなかったせいだったことが明らかになりつつある。

 原発銀座といわれる若狭湾の内陸でも、地質学的な調査がようやく始まったばかりだ。

 過去に起きた大地震や噴火を知らなかったことは、将来、また起きる可能性が大きい大地震や噴火を知らないことでもある。

 ■島村英紀(しまむら・ひでき) 武蔵野学院大学特任教授。1941年、東京都出身。東大理学部卒、東大大学院修了。北海道大教授、北大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所所長などを歴任。著書多数。最新刊に『完全解説 日本の火山噴火』(秀和システム)。

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