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【昭和のことば】「新人類」 秋元康氏や辻元清美氏ら登場、従来とは異なった行動規範を持つ若者たち(昭和61年)

 「新人類」とは1980年代から徐々に使われだしたことばで、「従来とは異なった感性や価値観、行動規範を持つ若者たち」という意味でのマーケティング用語として普及した。

 一説には経済人類学者の栗本慎一郎氏が名付けたといわれているが、筑紫哲也編集長の就任で復調していた『朝日ジャーナル』(朝日新聞社)でのインタビュー連載「新人類の旗手たち」が鮮烈な記憶を残した。当時、まだ学生だったピースボート主催者の辻元清美氏(衆院議員)やおニャン子クラブやAKB48の生みの親、秋元康氏(放送作家・当時)らも登場した。

 この年の主な事件は、「レーガン大統領が対リビア経済制裁発表」「スペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故、乗組員全員死亡」「フィリピンのマルコス大統領が国外脱出、アキノ大統領が就任(エドサ革命)」「ソ連のウクライナ・ソビエト社会主義共和国のチェルノブイリ原子力発電所で大規模な爆発事故発生(チェルノブイリ原子力発電所事故)」「東京都港区にアークヒルズが完成」「アイスランドのレイキャビクでレーガン大統領とゴルバチョフ書記長が会談(米ソ首脳会談)」「レバノンの雑誌がレーガン政権のイランへの秘密の武器輸出を報じて、イラン・コントラ事件が発覚」など。

 この年の映画は『天空の城ラピュタ』『ストレンジャー・ザン・パラダイス』『トップガン』。本は『化身』(渡辺淳一)、『最終便に間に合えば』(林真理子)。角界では新人類力士・北尾光司が横綱に昇進した。

 新人類はこの年の流行語大賞を獲得。表彰式には、成績の他にファッションも注目された野球界の新人類、清原和博、工藤公康、渡辺久信(西武ライオンズ)が登場した。(中丸謙一朗)

 〈昭和61(1986)年の流行歌〉 「CHA-CHA-CHA」(石井明美)「DESIRE」(中森明菜)「仮面舞踏会」(少年隊)

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