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平昌五輪、ノロ発生源は“糞便汚染”の給食 調理に地下水利用、選手村パニック

 韓国・平昌で猛威を振るうノロウイルス禍の元凶が判明か。発生源となった宿泊施設で、調理用の地下水が糞便に汚染されていたことが13日、調査当局から発表された。

 五輪大会組織委員会の最新発表によると、ノロウイルスの感染者は200人に達する勢い。下痢や嘔吐(おうと)などの症状を訴えた多くが、民間の警備員だった。

 13日付の韓国紙・中央日報(電子版)によれば、当地で初めて患者が発生した警備員の宿泊施設で感染経路の調査を進めていた疾病管理本部がこの日、「団体給食が原因とみられる」と発表。検査対象1014人のうち、給食を食べた853人の感染率が10・7%に対し、食べなかった122人は同1・7%。宿泊せず給食のみのケースでも感染者が出たという。

 調理室の蛇口で採取した地下水からは大腸菌を検出。この細菌とノロウイルスは一般的に、哺乳動物の糞便や吐瀉物、汚染された食品や水に触れた手などを介して広がる。当局責任者は「地下水からノロウイルスは検出されなかったが、複数の日にわたり供給された食材のうち、糞便汚染が確認されたのは地下水だけだったため、このような結論を下した」としている。

 日本の厚生労働省にあたる食品医薬品安全処によると、五輪開催地の平昌と江陵(カンヌン)市にある民間レストラン4321社のうち、上水道でなく地下水を使っているのは1364カ所、実に31・6%に達する。同じように調理水が糞便に汚染されている可能性があるため、当地での外食はあまりに危険。当局は遅まきながら、適切な消毒施設が設置されているかを確認中だ。

 不衛生な環境に起因するウイルスパニックは、現地メディアも「発展途上国型伝染病」と受け止め、ホスト国の沽券(こけん)に関わる事態。選手村は厳戒態勢だが、参加国からは「1人でも患者が出たら撤退する」と息巻く声もあるという。

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