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【ぴいぷる】日本の株主総会を変えた弁護士・久保利英明氏「法廷は頭脳と弁論の戦争、地味じゃ元気も出ない」 (1/3ページ)

 「日本一黒い顔の弁護士」「日本一派手なファッションの弁護士」「企業が選ぶ弁護士ランキング1位」などの称号を持つが、本人は「日本一訪問した国が多い弁護士」および「日本一著作の多い弁護士」が気に入っている。

 「年齢以下のスコアで18ホールを回るエイジ・シューターとは逆に、年齢以上の本を出すエイジ・ライターが目標でした。実現したのは70歳だった3年前です」

 最新刊の『破天荒弁護士クボリ伝』(日経BP社)は76冊目。司法修習前にアフリカを放浪して死にそうになったことや、株主総会の一括上程一括審議方式を作って総会屋に襲われた話など、修羅場だらけの半生が描かれる。

 「かつて株主総会は第1号議案から2号3号…とすべて個別にやっていて、総会屋10人があらゆる議題で5回質問すると50回、半日以上かかりました。そこで『15分で一括で説明します。ご質問があればどうぞ。ただし、議長権限で発言は1人10分とします』としたわけです。それなら総会屋が10人きても100分、2時間以内で終わります」

 弁護士の中には「久保利の方法は間違いだ」と主張する人もいた。そんな中、1985年に日本電信電話公社(現NTT)が民営化される。

 「さすがにNTTも総会を10時間かけるわけにもいかず、その後に民営化された日本たばこ産業やJR東日本も含め、すべて私のところにご用命があり、これが時流になりました。それでも頑固に個別上程を続けていたのが東京電力。原発についてもきちんと審議できませんでした」

 総会屋と争っていたときは、防弾チョッキを着たり、地下鉄のホームで柱や壁に背中をピタッと押しつけたり。ある株主総会で襲われたとき、見事な首投げで警察官に引き渡した。開成高校ラグビー部の創設メンバーで、一時は東大ラグビー部に所属した体力が役に立った。

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