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【新・カジノ情報局】欲望丸出しの島マカオ オンナで客集め、VIPルームで大金を使わせる (2/2ページ)

 男の欲望をあらわにさせた上で、さらにギャンブルに金を使わせる方法をホウは考えた。金持ちに専用の部屋で遊ばせるいわゆるVIPルームの運営だ。

 ホウは世界中に代理人のネットワークを作り、大金持ちを招いた。その代理人のことをジャンケットと名付けたので、部屋は後にジャンケットルームと呼ばれることとなった。

 ジャンケットルームの客は特別扱いに気を良くし、気前よくギャンブルをしてたいてい負けた。手持ちが尽きればテーブルから去るべきだが、特別扱いされた人間の心理をホウは熟知していた。そんな客にホウはサイン一つで大金を貸したのだ。

 借金でするギャンブルが勝てるわけがなく、客は負けに負けを重ね、胴元は労せずして儲かるというわけだ。

 たまにカジノで何億も負けた人が話題になるが、それらはたいてい、こうしたやり方にハマったものだ。

 こんな話をすると、ホウが客から容赦なく金を巻き上げる、血も涙もない男のように見えるが、実際はどうなのか。カジノで106億円負けたとして有名になった大王製紙元会長の井川意高氏が、自身のことについて赤裸々に書いた『溶ける』という本があるが、その中にホウの言葉が紹介されている。

 「客が勝って帰るのは怖くない。客にはいくらでも勝ってほしい。負けた客がカジノに来なくなるのが一番怖いのだ」。これがホウの本心かどうか、もちろん、誰にもわからない。(作家、松井政就)=次回「ナンバーワンを狙うシンガポール」

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