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兄のせいで「非難の的」にされている金正恩氏の妹・金与正氏 (2/2ページ)

 金与正氏は、朝鮮労働党の中でも、宣伝扇動部に籍を置いていると見られる。同部は国民の思想や情報の統制を司る部署だ。北朝鮮で外部の情報に触れた人々が、拷問や銃殺を含む厳しい処罰を受けているのは、周知のとおりである。

 (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

 金与正氏が担当するのは、こうした思想統制ではなく政治行事であるとの説もあるが、米国が制裁対象とするのは的外れなことではない。

 今の世の中、人権犯罪者としての容疑をかけられるということは、相当に重い意味を持つ。金与正氏が単に独裁者の血縁であるだけであれば、仮に将来、北朝鮮の体制に変化が起きた後も、彼女は平穏な人生を送ることができたかもしれない。何故なら、どのような家庭に生まれるかは、誰にも選択できないことだからだ。

 しかし金正恩政権の重鎮となったことで、彼女が将来的に人権犯罪の容疑者として追及される可能性は、格段に高まったと言える。

 それもこれも、彼女の祖父と父、そして兄が続けてきた恐怖政治に原因がある。正恩氏は、肉親を思うならばこの事実と向きわなければならないわけだが、彼に果たして、そのような勇気があるだろうか。

 (参考記事:亡命した北朝鮮外交官、「ドラゴンボール」ファンの次男を待っていた「地獄」

デイリーNKジャパン
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