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北の木造船、狙いは日本入国実験か 専門家が警鐘「意図を持って送り込まれた人がいるのでは」 (2/2ページ)

 しかし、その間、2度にわたって日本海が荒れており、山田氏は「エンジンが壊れている船が耐えられるような波ではなかった。すでに沿岸の一部に潜んでいたのではないかと考えられる」と推測した。

 由利本荘の漂着ではもう一つ、不可思議な点があった。船は、船舶係留施設「本荘マリーナ」に漂着していたが、「あの港の構造から考えて、エンジンの壊れた船が防波堤の隙間を縫って着岸するというようなことはなかなか考えられない」(山田氏)。

 昨年来の相次ぐ漂流では、過去と比べると形状を残したままの船が流れ着き、生存者も多かった。山田氏は「昨年は実験的に日本に船を送り出していたのではないか。意図を持って送り込まれた人たちが一部いるのでは」と話し、警鐘を鳴らした。

 北海道松前町の松前小島に漂着した事案では、漁業者向けの避難小屋から発電機やテレビなどが盗まれる被害があった。

 日本の海上警備は大丈夫なのか。

 山田氏は「海上保安庁の限界は超えている。警察とのすみ分けに加え、上陸した場合のことも考えると自衛隊の活用も含めて考えないといけない。国民の協力を得るため、情報をちゃんと流していかないといけない」と指摘した。

 日本は抜本的に、海の守りを見直す必要がありそうだ。

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