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【高橋洋一 日本の解き方】米国で銃規制が進まないワケ 規制望む声の一方で連邦政府拒否するねじれ現象 (2/2ページ)

 日本人から見れば、民兵が規定されていることが興味深い。民兵は圧政から人民を守るものなのだ。このため、米国では、銃規制が望ましいと考える人が多いが、それを連邦政府が法律で規定することには反対する人が多くなるという、一種のねじれ現象が起きる。

 いずれにしても、米国で銃規制をするためには、憲法改正が必要になるので、連邦政府が銃規制の法律を作るべきではないという米国人の感情とともに、かなりハードルが高くなってしまう。

 しかも、現実問題として、人口密集地域でない農村部では、警察を呼んでも時間がかかるために、銃によって自警する必要があるという話はかなり説得力を持つ。

 銃乱射事件があり、銃規制が叫ばれるたびに、銃規制の前に駆け込みで銃を購入する動きがあるが、それは米国人の銃規制への嫌悪を表す一面といえるだろう。

 そうした米国人がかなりの数いるので、銃規制反対の活動をする全米ライフル協会(NRA)などの政治団体も支持を得ている。

 共和党は銃保有率が高く殺人率が低い農村部、民主党は銃保有率が低く殺人率が高い都市部を支持基盤とする。民主党が強硬な銃規制を主張しても説得力に欠けるため、最後はこれまでのように、人民の武装権を認めた上で、一部の銃規制強化という結末になりそうだ。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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