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【勝負師たちの系譜】里見香奈女流五冠、過酷な修行でトップに 対局前日に夜行バスで出雲から東京へ (2/2ページ)

 その頃の有名な話として、里見は対局の前日に夜行バスで出雲から大阪や東京の会館に出かけ、また夜行で帰るという生活を続けた。まだ小さいから、当然親も一緒だ。夜行バスで行けば、学校を休むのが一日で済むからである。

 そのような過酷な修業が実り、初めてタイトルを取ったのは、2008年の「倉敷藤花(くらしきとうか)戦」で、16歳。相手は目標としていた、清水だった。

 それからは次々とタイトルを奪取するが、里見の目標は単に女流のトップになることでなく、もっと強くなること。そこで男性のプロと同じ資格(棋士・四段)を得るために、奨励会に入りたいと申し出た。

 ■青野照市(あおの・てるいち) 1953年1月31日、静岡県焼津市生まれ。68年に4級で故廣津久雄九段門下に入る。74年に四段に昇段し、プロ棋士となる。94年に九段。A級通算11期。これまでに勝率第一位賞や連勝賞、升田幸三賞を獲得。将棋の国際普及にも努め、2011年に外務大臣表彰を受けた。13年から17年2月まで、日本将棋連盟専務理事を務めた。

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