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朴槿恵氏30年求刑…繰り返される韓国大統領の末路、李明博氏逮捕も 識者「文大統領も可能性十分」 (2/3ページ)

 軍事政権が続いた韓国は、87年に民主化した。すると、軍人出身の元大統領への批判がわき起こった。

 全斗煥(チョン・ドファン)元大統領は、軍事クーデターの責任を追及され死刑判決を受けた。盧泰愚(ノ・テウ)元大統領は不正蓄財疑惑で逮捕され、懲役17年に処された。2人はその後、特赦されている。

 97年には、金泳三(キム・ヨンサム)元大統領の次男が業者から不正献金を受領し有罪判決を受けた。後任の金大中(キム・デジュン)元大統領も、3人の息子が賄賂や脱税の疑いで逮捕された。

 盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領は、家族が有力支援者から約640万ドル(約6億7600万円)を受け取った疑いで聴取され、検察の逮捕状請求中に自殺した。

 そして、前出の李元大統領の実兄は2012年に収賄事件に絡んで逮捕され、有罪判決を受けた。現在、側近で金庫番とされる人物が逮捕されたほか、長男が事情聴取を受けるなど外堀が埋まりつつある。

 「天国から地獄へ」と突き落とされる韓国の最高権力者たち。なぜ、このような伝統が続いているのか。

 朝鮮近現代史研究所所長の松木國俊氏は2つの理由を挙げる。

 「1つ目は、王朝時代からの『前の王朝は悪だから、天は自分を選んだ』とする思想が続いていることだ。現政権は自らの正当性を高めるために、前政権のことを徹底的にたたく。2つ目は、韓国の『コネ社会』体質だ。大統領の権限が強大なため、親族や側近が力を持つ体質がある。朴槿恵被告の友人、崔順実(チェ・スンシル)被告(61)のように、虎の威を借りて権勢を振るい、賄賂などに手を出すと、大統領自身も罪を負わざるを得なくなる」

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