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【突破する日本】「自衛隊廃止」狙う左派勢力、「力の空白」に入り込む中国と北朝鮮 (2/2ページ)

 左派勢力は、自衛隊を法律で廃止できる程度の存在として放置し、いつの日にか廃止を企図しているようにしか思えない。

 「平和」は力と力がぶつかって生じるバランスの上に成り立つとするのが、安全保障の「リアリズム学派」の考え方だ。自衛隊を脆弱(ぜいじゃく)な法的根拠に立たせ続けることで生じる「力の空白」には、かつてはソ連、現在では中国や北朝鮮が入り込み、わが国の「平和」は脅かされる。「平和」を維持するための抑止力を高めるには自衛隊の憲法明記は不可欠なのだ。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(2月27日付)は、シリアのアサド政権が反政府勢力弾圧に使っている化学兵器は北朝鮮からもたらされたものと国連が認識していると報じた。これが米国の北朝鮮への軍事攻撃の口実になるとの見方もある。「より大きな悪」を避けるための措置だ。

 その際、自衛隊は米軍を傍観できない。同盟国として後方支援は不可欠だ。犠牲の可能性もある。憲法明記は自衛隊に名誉を付与することでもある。いや応なく、国民にも見識が問われることになる。=おわり

 ■八木秀次(やぎ・ひでつぐ) 1962年、広島県生まれ。早稲田大学法学部卒業、同大学院政治学研究科博士課程中退。専攻は憲法学、思想史、国家論、人権論。第2回正論新風賞受賞。高崎経済大学教授などを経て現在、麗澤大学教授。教育再生実行会議委員、法制審議会民法(相続関係)部会委員、フジテレビジョン番組審議委員、日本教育再生機構理事長など。著書に『憲法改正がなぜ必要か』(PHPパブリッシング)、『公教育再生』(PHP研究所)など多数。

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