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【忘れない、立ち止まらない 東日本大震災から7年】「ついに…」月命日の捜索が“随時”に 岩手だけで今も行方不明者は1110人以上 (2/2ページ)

 昨年の3月11日、仏教でいう「七回忌」を迎えた。関係者の中にも「いったん、このあたりで区切りを」という空気が少しずつ漂い始めたのだろうとも推察する。

 捜索が打ち切られるわけではない。今回の方針変更について「やむを得ない」と理解を示し、これまでの取り組みに深く感謝する家族。「一斉捜索は単に『探している』という既成事実づくりになっていた気がする」とし、別の角度から受け止めた人もいる。もちろん、「まだまだ探せていない場所もあるはず」とあきらめがたく思い、「毎月でなくても続けてほしい」と願うご家族も多い。

 年月が経つほど、身元不明者の特定や行方不明者の発見は難しくなる。一方で先月には「新手法でDNA鑑定、震災犠牲者3人の身元判明」という報道もあった。「これだけ長い時間がたってから見つかることもある」という事実は、いまだ葬儀を出せず、あの日から時間を止めたままでいる方々にとって、か細くも確かな支えとなるのではないだろうか。

 ■鈴木英里(すずき・えり) 1979年、岩手県生まれ。立教大卒。東京の出版社勤務ののち、2007年、岩手県大船渡市・陸前高田市・住田町を販売エリアとする地域紙「東海新報」社に入社。現在は記者として、被害の甚大だった陸前高田市を担当する。