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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「新年度」》年度末は「裁判ベタ記事」にご注目を

 年度末が忙しいのはほとんどの業界に共通すると思うが、私が取材をしている裁判所にも確かに「年度末モード」というものが存在する。

 司法記者の日常業務は主に2つの取材に多くの時間をさくことになる。1つは審理や判決などの裁判傍聴。2つ目は訴訟当事者などが開く会見の取材だ。会見は、各社の司法記者が詰めている東京・霞が関の司法記者クラブで開かれることが多く(弁護士会館やホテルで開かれるものもある)、「○○訴訟の1審判決が出た後に原告が会見」というように、この2つがセットになっているケースも多い。

 新年度に異動する裁判官が多いということもあって、年度末が近づくと、傍聴が必要な重要裁判の期日が増え、それに伴って、会見件数も増加する-というのが例年の傾向だ。1日に5件超の会見が開かれることもあり、各社の記者は法廷に会見に、とてんてこまいになる。

 一方、紙面スペースは年度末だからといって増えることはなく、取材したもの全部を載せることはできない。このため、年度末は取材したものの中から記事として掲載すべき事件をよりわける基準が、自然と他の時期よりも厳しくなるのだ。「通常の時期だったら大きく掲載するのに…」という「大トロ級」の判決が、小さな「ベタ記事」になることもある。

 とはいえ、後々、とても重要な判例として研究の対象になる司法判断もある。年度末こそ、新聞の地味な裁判記事にも目を通してみてもらいたい。(司)

 今日もてんてこまいで走り回っていたら、カーディガンに大穴があいているのに気付きました。恥ずかしい…。

 【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。3月のお題は「新年度」です。

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