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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】月が物語る巨大隕石の衝撃 裏側に直径2500キロのクレーター (1/2ページ)

 中国が、月の裏側に有人宇宙船を送り込む計画を始めた。月に人が立つのは月の表側に着陸した米国のアポロ計画以来、半世紀ぶりだ。

 月の裏側は地球からは見えない。それは、月はいつも同じ面を地球に向けているからだ。

 月の自転と公転が厳密に一致しているという説明がよく行われているが、これは分かりにくい。月がいつも同じ面を地球に向けているのは、月の自転が遅くなって、ついに止まってしまったということなのだ。

 裏側はいままで上空を飛んだ探査機によって、ある程度は調べられている。いちばんの特徴は、表側とは大変に違うことだ。

 表側には大きな「海」が多数あるのに、裏側は海がほとんどない。「海」といっても水はなくて、平らで広い低地が広がっているものだ。また、裏側は表側よりも起伏が激しく、1万メートルを超える月での最高地点も、9000メートルを超える最低地点も裏側にある。

 さらに、表面だけではなく地下構造も違っている。たとえば地殻の厚さも表側が約60キロなのに裏側は約68キロだ。なぜ、こんなにも表と裏が違うのかは分かっていない。今回の有人探査の大きな目的のひとつだ。

 中国の月探査計画は、今年の上半期に中継衛星を「ラグランジュ点L2」に投入することから始まる。

 ラグランジュ点L2とは、太陽と地球の引力が均衡する地点のうちのひとつで、太陽と地球を通る直線上で地球のさらに外側にある。ここでは衛星が静止できる。地球と同期して太陽のまわりを公転するようになるからだ。こうして、月の裏側が電波で地球と結ばれる。

 この中継衛星が成功すれば、その半年後には着陸船と月面車を載せた嫦娥4号を打ち上げる計画だ。

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