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西部邁さん「お願いですから死なせてください」 自殺幇助で逮捕の男2人参加の最後の番組で

 東京都大田区の多摩川で1月に遺体で見つかった評論家の西部邁さん(78)の自殺を手助けしたとして、警視庁捜査1課が自殺幇助(ほうじょ)容疑で逮捕したのは、西部さんの冠番組を担当していたディレクターと、番組にも出演していた私塾の塾頭だった。西部さんは番組の最後の収録で「お願いですから死なせてください」と訴えていた。

 逮捕されたのは東京MXテレビ子会社社員、窪田哲学容疑者(45)と会社員、青山忠司容疑者(54)。1月21日未明、西部さんを東京都大田区の多摩川付近まで車で連れて行き、体に安全帯やロープなどを装着させ、川に入って自殺するのを手助けしたとして4月5日に逮捕された。

 窪田容疑者はMXテレビの「西部邁ゼミナール」のディレクターを務め、西部さんの信頼も厚かったという。

 青山容疑者は、西部さんが主宰する「『表現者』塾」で塾頭を務め、西部さんが自殺する直前の今年1月20日と、自殺後の27日に放送された同番組に出演。西部さんは20日放送分で「塾頭として世話役をやってくれていたのが青山さん。末尾をかざることになるかどうかと思って記念する意味で来ていただいた」と紹介していた。

 最後の収録となった27日放送分で西部さんは、討論相手の青山容疑者を前に「幸いなのは死ねること。お願いですから死なせてください」と語る場面もあった。

 窪田容疑者は「先生の死生観を尊重し、力になりたいと思った」、青山容疑者は「20年以上お世話になった先生のためにやらなければいけないと思った」と供述している。

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