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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】「耐震基準最高」の住宅さえ倒壊した熊本地震 (1/2ページ)

 熊本地震から2年がたつ。政令指定都市が震度6弱以上の地震に襲われたのは2011年の東日本大震災以来5年ぶりだった。

 私たち地震関係者にとって大きな衝撃だったのは、耐震基準が最高という最新の住宅でさえ壊れてしまったことだ。

 阪神淡路大震災(1995年)以降は、新たに「2000年基準」が適用されることになった。通称「新・新耐震基準」だ。それ以後に建てられた家は、以前のものよりも地震に強いはずだった。

 熊本の被災地では「2000年基準」の住宅が熊本・益城(ましき)町の1割あった。だが、そのうちの3~4割が倒壊、大破してしまった。

 それよりもっと前、1981年以降で「2000年基準」が導入される前に適用されていた「新耐震基準」の被害はもっと大きかった。約100棟のうち、6~7割が倒壊したり大破してしまった。これは同じマグニチュード(M)7・3の阪神淡路大震災以上の壊れ方だった。

 熊本地震は震度7の揺れが2回あった。最初の震度7は4月14日の夜でM6・5、2回目は4月16日未明でM7・3だった。震度7は同じだが、あとの地震の方が地震としては大きかった。

 現在の耐震基準は、単発の大きな地震には耐えられる設計でも、繰り返し大きく揺れることは想定されていない。これが最高の基準の住宅でも壊れてしまった最大の原因だ。

 これまでの耐震基準は大きな地震を経験するたびに強化を重ねてきた。