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次官“更迭”で… 財務省、ポスト福田で「エース隠し」 組織防衛に汲々

 事実上更迭された財務省の福田淳一事務次官の職務は、本命候補とされた岡本薫明(しげあき)主計局長ではなく、当面は矢野康治官房長が代行することとなった。この岡本氏、省内では「エース中のエース」との呼び声が高い人物。森友学園の文書改竄(かいざん)などで処罰される職員の範囲が決まっていないなか、このまま岡本氏が次官にスライドすれば、いきなり改竄問題の責任を取らされる恐れがあり、財務省が予防線を張った可能性がある。

 岡本氏は福田氏と同じ東大法学部を卒業し、1983年、大蔵省(現・財務省)に入省。福田氏の1年後輩にあたり、主計局次長、官房長を経て昨年7月、主計局長に就いた。

 財務省の次官は主計局の要職を歩み、官房長、主計局長を経て就く“王道コース”を進むケースがほとんどで、岡本氏は、省内外から次期次官の大本命とみられている。辞任する福田氏もそうした経歴だった。

 ただ、省内では現在、森友問題の決裁文書改竄問題を起こした理財局に関する調査をしており、今後、関与した職員をはじめ幹部も処分する予定。その処分範囲が確定していない状況で、岡本氏を次官に抜擢すれば、就任してすぐに改竄問題の責任を取らざるを得ない状況に直面する。

 組織防衛の当然の選択とも言えるが、エースを守る財務省の思惑が透けて見える。

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